« 留学出願準備 出願書類準備 1)レジュメ編 | トップページ | はじめてロースクールで試験を受けた日 »

2007年10月18日 (木)

留学出願準備 出願書類準備 2)エッセイ編

私は、レジュメ同様、アゴス・ジャパンのRyan氏と話しながら、エッセイを仕上げていきました。よく言われるのが、とにかく一校だけでもエッセイを書き上げて、それをテンプレートとして使いまわす・・・というものですが、私も、この例に倣いました。低TOEFLだったので、とにかく気合が入っておりました(笑)

まず私がやったのは、エッセイ課題の要素分析です。各校のエッセイ課題を全て集めてエクセルで表にし、要素分析をし、エッセイを通じて各校が何を問うているのか、を把握するようにしました(以下、この表を「エッセイ課題要素チャート」と呼ぶこととします)。特許の世界で、クレームチャートを作って請求項(クレーム)の要素(エレメント)分析をすることがありますが、発想は全く同じです。課題を読んでも何が要素として問われているのか良く分からない時、あるいは、アドミッションの意図が図りづらい時は、Ryan氏の意見を全面的に取り入れました(どうせ、私には良く分からんので・・・)。

私がテンプレートとして選んだのは、Wake Forest大学のエッセイ課題でした。一番、基本的な要素を含み、問題としても素直だったからです。

テンプレートとするエッセイ課題の選択においてのみならず、実際に各校のエッセイを書くときも、エッセイ要素チャート表は大いに威力を発揮しました。Ryan氏曰く「エッセイは、問われている要素を、問われている順番に答えていくのが原則」とのこと。全くそう思います。それを頭で分かっていても、私は、エッセイ書きに慣れ始めた中盤においても、要素に答え切れていない駄作を相当数書きました。そんな時は、Ryan氏に、「この表はどうしたの」とよくたしなめられました。

書く量についてですが、Ryan氏曰く、「字数制限が無ければ、エッセイはTimes New Romansの12ポイント、ダブルスペースで、3枚」とのこと。確かに、中身と読みやすさのバランスを考えると、3枚が適当かな、と思います。

実際に、私が行った08ボストン大LLMのエッセイ課題分析と、その結果である私自身のエッセイ骨子を下記します。

A carefully worded and detailed personal statement of interest is an important part of your application.  You should discuss your (1) personal and (2) professional reasons for pursuing the LL.M. degree.  You should also include (3) an explanation of your study interests and their relation to (4) your previous study, (5) employment experience and (6)professional goals.

  1. LLMの学位が必要な個人的な理由/動機
  2. LLMの学位が必要なキャリア上の理由/動機
  3. ロースクールで勉強したい興味ある学問分野
  4. その興味ある学問分野と勉強との関係
  5. その興味ある学問分野と業務経験との関係
  6. その興味ある学問分野とキャリアゴールとの関係

で、上記分析の結果、仕上げた私のボストン大向けエッセイの骨子は以下となります。

〔第一段落〕今勤めている会社(以下「当社」)のコーポレートカウンセルとしての仕事に必要なアメリカ法の知識を得るため、ボストン大LLM(アメリカン)を志望している。米国法に精通することは、コーポレートカウンセルとしての私には不可欠である・・・なぜなら、米国法は、米国のみならず全世界の法律問題解決のプラットフォームとなっているからだ。

〔第二段落〕私が大学で法学部生をしていた頃から、米国法には興味があった。米国の法学者から見て日本の刑事司法がどう写っているのか興味があり、カリフォルニアレビューの論文を読んだ。そして、ゼミ教官の指導の下、サクラメント州裁判所で陪審裁判を見学し、ロースクール(UC Davis)を訪問した。これらの経験は、私の米国への興味を欠きたて、アメリカでアメリカ法をいつか勉強したい、と思うきっかけとなった。

〔第三段落〕私の当社でのキャリアゴールが、更に、ボストン大で米国法を習得する必要性を強めている。当社は、20XX年までにY兆円の売り上げを目指しており、そのためには全世界において、M&A、特許紛争が不可避となろう。そのような世界的成長ニーズに応えるため、私は社内奨学生として選ばれた。私の長期的な目標は、当社での法務統括責任者である。そうなるためにも、ボストン大で得た法律知識を活用し、同社で更に経験を積んでいきたい。私が日本に戻る時、仕事はきっとたくさんあるであろう。

〔第四段落〕ボストン大のLLMにおいて、私が興味あるのは「business law」の分野であり、具体的には以下の科目である・・・契約法と不法行為法を履修することにより、契約上のリスクを然るべく分析できるようにしたい。当社は世界的なシェアを持っている分野が多く、M&Aに際して独禁法の知識は不可欠。当社は多くの特許訴訟を経験しているので、特許法、知財法は是非履修したい(以下続くが省略)

〔第五段落〕私の学部時代での勉強も、ボストン大で、興味ある分野を勉強する助けとなろう。学部時代に興味があったのは刑事訴訟法であるが、民法・商法分野のクラスも多く履修してきた。しかし、独禁法・特許法は履修しておらず、入社後、ad hocで自分で学び、セミナーや弁護士との実務を通じて学んできた。これを機に知識を整理し発展させていきたい。

〔第六段落〕私の業務経験も、ボストン大で、興味ある分野を勉強する助けとなろう。私は、アメリカでのベンチャー投資、中国での合弁設立、その他特許紛争、大型ソフトウエアライセンス契約及びエスクローアレンジなど、多くを行ってきた。例えば、某国において工事紛争が発生した時、私は・・・(以下略)。この事例においては、契約法・不法行為法を学んでいれば、どの種の損害が賠償されえたかの見分けがより素早く確実にできたのではと思っている。馴染みの薄い分野について、ボストン大で知識を補強し、global legal practitionerとしての能力を高めていきたいと思っている。

〔第七段落〕だからボストンのLLMは私にとってこんなに価値が高いです(だから入れて、お願い)

・・・このエッセイ、何時見ても自分のものとは思えないのが唯一の欠点です(笑)

« 留学出願準備 出願書類準備 1)レジュメ編 | トップページ | はじめてロースクールで試験を受けた日 »

留学出願準備」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/140450/8480280

この記事へのトラックバック一覧です: 留学出願準備 出願書類準備 2)エッセイ編:

« 留学出願準備 出願書類準備 1)レジュメ編 | トップページ | はじめてロースクールで試験を受けた日 »

2015年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック