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2007年11月19日 (月)

はじめてロースクールで試験を受けた日

過去を振り返ってブログ書くのはしんどいですね(授業の復習と一緒?)。過去のことはまたいずれ書くとして、直近あったことから書くようにしていきます。なお、今までは「です」「ます」調でしたが、どうも調子が出ないので、必要に応じて常体を交えて書くことにします。

11月16日(金)は、ロースクールに入学して最初の試験であった。LLM全員必修の、アメリカ法入門(Introduction to American Law)の最終試験である。時間は3時間。去年まではグレードをつけていたそうだが、今年から実験的にPass/Failにしたらしい。去年、何があったのだろう?

ボストンのロースクールでは、試験は「パソコン」か「手書き」のどちらかで受けることになる。パソコンで受ける場合、試験用ソフトを事前にインストールすることになるが、その試験用ソフトの動作保証要件は「英語OSであること」である。母国語OSでも、動作はするらしいが保証はない。過去、ソフトウエア関係の実務にはいくらか携わったが、動作要件に沿わないOSを使うと言うのは、後で対応を要求する上で結構なオオゴトになる。学生の間で、母国語OSでも実際に動作するかしないかで議論があったが、動作するかしないかの問題じゃないと思うが、といつも思っていた。結局、NYバーのことも考えて、当地のPCを購入。実感だが、僕は、絶対にPCで受けた方がいいと思う。答案の量が違ってくる。

さて試験だが、エッセイ2問と選択式4問の組み合わせであった。試験問題は試験後回収されてしまうので、もう記憶も定かではなくなってしまったが、エッセイのうち一題は、こんな感じ。

〔事実〕 とあるロースクール学生(A州民)が、MP3プレーヤーをヨーロッパの空港で購入。MP3プレーヤーの製造販売業者はオランダ企業で、その部品(バッテリ?)を供給しているのは中国企業。そのMP3プレーヤーは欧州のみの販売となっているが、ヨーロッパの空港でも販売しており、パッケージには「米国でも動作可」との表示がある。米国に出荷されたと思われる個数は、XXYYZZである。

そのロースクール学生がA州に戻って当該MP3プレーヤーを使用していた所、そのMP3プレーヤーが爆発し、その学生は怪我をした。その学生は、損害賠償を求めて、A州の連邦地裁に提訴した。

このMP3プレーヤーは、米国の基準(日本のJISみたいなものと思う)を満たしているものではない。連邦法には、基準未達の製品を米国に持ち込んではならない、との定めがある。(実際に当該製品を米国に持ち込んだのはその学生であるため)オランダ企業サイドは、この連邦法をDefenseとして用いている。また、類似の訴訟がNY州で提起されており、オランダ企業サイドの責任を認めている。

〔問1〕A州連邦地裁でpersonal jurisdictionは認められるか。また、この問いに答えるためには、事前に何について知っておく必要があるか。

〔問2〕A州連邦地裁で管轄が認められ、かつその管轄が認められた根拠がdiversity(州籍相違)であると仮定した場合、A州連邦地裁が用いる解釈準拠法は何か。

〔問3〕失念(確か、これは連邦問題管轄の問題。オランダ企業側が連邦法をdefenseとして用いることが、連邦管轄を認める根拠となるかどうか、という類のものだったと記憶しているが曖昧)

〔問4〕NY州でのケースを、その学生は、Issue Preclusionとして用いることができるか。

終了後はもうクタクタ・・・この分では先が思いやられます。

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