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2008年4月30日 (水)

Commercial Codeの授業(2)

今年のバー終了までブログお休み宣言をしておきながら、記事をアップするのはちょっと憚られますが、「原則お休み」ということでお許し頂ければと思います。アメリカなので、色んな所がファジーなのです。

とりあえず授業は4月24日で全て終了。今は、ああ、今の状態で3ヶ月前に戻れたらなあ、などということを思いながら、試験勉強にいそしんでいます。最初の試験は、ミラー先生のCommercial Code。5月2日(金)です。商法典(UCC)を引きながら、テキスト2冊をエッチラオッチラと読み返しています。

動産担保の章を終えて(終えた気になって)、今はNegotiable Instruments(手形小切手)の諸理論を復習しています。その中で、「Cashier's Check」という種類の小切手が登場します。UCC3-104条(g)に定義があります。邦訳するとすると、「銀行の自己宛小切手」といったところでしょうか。振出人も名宛人も同一の銀行、という少し奇妙な小切手です。

予習の段階では気がつかなかったのですが、これって確か・・・??探してみると、ありました!Cashier's Checkの顧客控えが!8ヶ月前、不動産屋さんに最初の家賃と敷金を払うために作ったものです。

あの時、不動産屋さんから
「じゃ、銀行でCashier's Checkを作って持って来てね」
と言われたので、私は
「じゃあ、はい」
と言って普通のパーソナルチェックを出したところ、
不動産屋さんから
「これじゃなくって・・・」と苦笑された後、
「とにかく銀行に行って、家賃を払いたいからCashier's Checkが欲しいんだけど、って言えば分かるから」
と優しく教えられました。
そんな、ちょっとした思い出がある小切手です。

あの時は考える余裕も無かったのですが、何故、不動産屋さんは普通のチェックではなく、Cashier's Checkにこだわったのでしょうか?
それが、ようやく分かりました。UCCバンザイ\(^▽^)/

普通のパーソナルチェックであれば、私が"stop-payment order"を出せば支払をストップすることができますが(UCC4-403条)、Cashier's Checkであれば、誰も支払をストップすることができません。また、Cashier's Checkであれば、銀行が破産し仮に決裁できなかったとしても、Federal Deposit Insuranceによって10万ドルまでであれば保護されます。つまり、受け取る不動産屋さんとしては、より安全だったわけです。事実上、現金と同じ扱いですね。判例においても、「The commercial world treats cashier's check as the equivalent of cash」と位置づけられています。

ここで、私はあえて「普通のパーソナルチェック」と言う語を使っていますが、テキストでは「uncertified personal check」と表現されています。こう言ってしまうと、何とも不安定な響きになりますね。
なお、Cashier's Checkを銀行で買った私は、UCC上はRemitter(送金人。UCC3-103条(a)(11))ということになるはずです。「その証書が購入者以外の特定人に支払われる場合に、その証書を購入する者」に当たるためです。

ミラー先生お願いです。マイナーな論点であることは承知していますが、ここでエッセイの大問を出して頂けないでしょうかm(_ _)m

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