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2008年4月

2008年4月30日 (水)

Commercial Codeの授業(2)

今年のバー終了までブログお休み宣言をしておきながら、記事をアップするのはちょっと憚られますが、「原則お休み」ということでお許し頂ければと思います。アメリカなので、色んな所がファジーなのです。

とりあえず授業は4月24日で全て終了。今は、ああ、今の状態で3ヶ月前に戻れたらなあ、などということを思いながら、試験勉強にいそしんでいます。最初の試験は、ミラー先生のCommercial Code。5月2日(金)です。商法典(UCC)を引きながら、テキスト2冊をエッチラオッチラと読み返しています。

動産担保の章を終えて(終えた気になって)、今はNegotiable Instruments(手形小切手)の諸理論を復習しています。その中で、「Cashier's Check」という種類の小切手が登場します。UCC3-104条(g)に定義があります。邦訳するとすると、「銀行の自己宛小切手」といったところでしょうか。振出人も名宛人も同一の銀行、という少し奇妙な小切手です。

予習の段階では気がつかなかったのですが、これって確か・・・??探してみると、ありました!Cashier's Checkの顧客控えが!8ヶ月前、不動産屋さんに最初の家賃と敷金を払うために作ったものです。

あの時、不動産屋さんから
「じゃ、銀行でCashier's Checkを作って持って来てね」
と言われたので、私は
「じゃあ、はい」
と言って普通のパーソナルチェックを出したところ、
不動産屋さんから
「これじゃなくって・・・」と苦笑された後、
「とにかく銀行に行って、家賃を払いたいからCashier's Checkが欲しいんだけど、って言えば分かるから」
と優しく教えられました。
そんな、ちょっとした思い出がある小切手です。

あの時は考える余裕も無かったのですが、何故、不動産屋さんは普通のチェックではなく、Cashier's Checkにこだわったのでしょうか?
それが、ようやく分かりました。UCCバンザイ\(^▽^)/

普通のパーソナルチェックであれば、私が"stop-payment order"を出せば支払をストップすることができますが(UCC4-403条)、Cashier's Checkであれば、誰も支払をストップすることができません。また、Cashier's Checkであれば、銀行が破産し仮に決裁できなかったとしても、Federal Deposit Insuranceによって10万ドルまでであれば保護されます。つまり、受け取る不動産屋さんとしては、より安全だったわけです。事実上、現金と同じ扱いですね。判例においても、「The commercial world treats cashier's check as the equivalent of cash」と位置づけられています。

ここで、私はあえて「普通のパーソナルチェック」と言う語を使っていますが、テキストでは「uncertified personal check」と表現されています。こう言ってしまうと、何とも不安定な響きになりますね。
なお、Cashier's Checkを銀行で買った私は、UCC上はRemitter(送金人。UCC3-103条(a)(11))ということになるはずです。「その証書が購入者以外の特定人に支払われる場合に、その証書を購入する者」に当たるためです。

ミラー先生お願いです。マイナーな論点であることは承知していますが、ここでエッセイの大問を出して頂けないでしょうかm(_ _)m

2008年4月13日 (日)

知的財産法の授業(3)

同期某氏は、「ボーン先生って、ドラゴンボール鶴仙人に少し似ていない?」と言っていました。確かにそうだなあ。

以下、そんな心優しきボーン先生と、とあるJD学生(ちょっとドドリアに似てるかも)とのやりとり。1ヶ月半ほど前のことです。

先生:「じゃ、次に進みましょう」
JD:「先生、I have a question、At this point・・・」
先生:「質問は後でお願いしますね」
JD:「(気にせず)先生、I am confused・・・」
先生:「質問は後で」
JD:「(気にせず)先生、suppose that you are ・・・」
先生:「質問は後になさいっ!!!
JD:「(気にせず、授業の流れと無関係の質問を続ける)」
先生:「今は質問するなっ!!!!!
JD:「(気にせず、質問を続行)」
先生:「うーむ・・・分かりましたよ・・・coldsweats01(先生回答)」

以下、日本人同級生間でのひそひそ話。
「すっげー、あのボーン先生が負けた・・・
「それにしてもドドリアさん、よく先生にsuppose(※)と言えますね
「ああ、さすがアメリカだ・・・
(※「suppose that --- 」は、教授が学生に質問をする時に、「こう仮定して」と言う時の決まり文句)

ボーン先生は、常に生徒の理解を第一に考え、授業を体系化しています。そこでボーン先生は、生徒の質問や意見を歓迎しつつも、授業の流れの妨げになると判断する時は、生徒からの質問や意見を遮ります。正しい判断と思います。

そんなボーン先生に甘えたいのでしょうか。ドドリアさんは授業中、とにかく話したがります。よく解釈すれば、積極的に授業に参画しているということなのですが、クラスの平和は乱されまくりでした。
この時は、ボーン先生もちょっと機嫌斜めだったのでしょう
「今は質問するなっ!!!(NO QUESTION!!!)」

と大声で言いました。
普通ならばここで終わりでしょうが、ドドリアさんはその程度でひるむような方ではなかったんですね。そのため、教室内では、どどん波とエネルギー砲弾が飛び交う結果に。

授業後、教室の隅で、ボーン先生はドドリアさんに優しくフォローしていました。「授業には流れがあってね・・・」。
それで、ドドリアさんは少しおとなしくなったものの、その後も相変わらず、クラス総会屋としての天賦の才を発揮しまくっていました。

そこで、ボーン先生が打った奥の手とは???

「うん、ドドリアさん♪
それは大変素晴らしい質問だ。
非常にポイントを突いていると思うよ d(>_< )Good!!
答えとしてはこれこれ・・・。
だけど、今はちょっと関係ないかもしれないね
じゃ、本論に戻ろうか」

褒め殺し大作戦かいっ!ヾ(^o^;)

「先生、ちょっとやりすぎじゃないの??
「うん、でも、ドドリアさん満足そうですよ。
「先生、さすがだ・・・

まさに北風typhoonと太陽sun
こうしてクラスの平和は保たれ、今に至ります。
よかったよかった\(^▽^)/

<お知らせ>
平素ご愛読ありがとうございます。
7月末のバー終了まで、しばらくブログの更新をお休みします
これから7月末までが勝負どころ、と考えたためです。
私はLL.M.卒業後も、あと1年Visitingとしてボストン・ローで
勉強しますので、留学生活はあとしばらく続きます。
それではまた、夏に(ブログで)お会いしましょう m(_ _)m

Twilight

独占禁止法の授業(1)

一言で言えば、「独禁法よくわからん・・・(爆)」

独占禁止法は、ヒルトン先生が担当しています。がっちりした体つきです。アメフト経験者では。イメージとしては、O.J.シンプソンを、うーんと温和かつ知的にしたような感じです。

授業は、科目の性質上、ケースに沿って薦められます。授業形式は「ボランティア」。ボランティア学生一人が一つのケースを発表し、先生がそれにツッコミを入れていきます。先生がボランティアを募る理由は、「学生にプレッシャーを与えたくないため」だとか。ですが、昨日の補講では、Staple事件最高裁判例(争点は、ステープルとオフィスデポの合併の可否)について50分も発表が続きました。これはプレッシャーでは・・・?そんなわけで、我々日本人にとっては、英語の壁を何よりも高く感じる授業となっています。

授業では、よく「経済学」が登場します。需要・供給曲線だとか限界費用だとか可変コストだとか、です。ヒルトン先生は、MITの経済学のドクターであることもあり、経済学は好きらしいです。確かに判例にも経済学の考え方はしばしば登場しますので、経済学は不可避と思いますが、少なくとも今の私には、残念ながらメダパニ・マヌーサ・ラリホーマ以上の効果はありません。そこで、同級生S氏推薦の「マンキュー経済学(ミクロ編)」を買いました。

私にとって唯一の救いは、独禁法ゼミ出身の日本人同級生2名もあえなく討ち死にしている(ように私には見える)ことでしょうか。
そのお二人と私とで、授業最前列の右端を占拠していますヾ(・・;)。

2008年4月12日 (土)

NYバーへの出願完了

4月1日から30日まで終わらせなければいけない、今年7月末のNYバーへの出願(必要書類の送付は7月1日まで)。
この手のことは、早く終わらせてとっとと忘れたい・・・。そこで本日、独禁法の補講後に、あちこち回って全てを一気に終わらせました。

先週末に、BOLEサイトより、オンライン出願は済ませていました。ジョンが親切に「出願はこうやってやるんだよ」というインストラクションのメールを出してくれたので、それに沿って進めただけです。
そのオンライン出願の途中で、少し悩ましい質問が一つあります。
「Have you completed all of the educational/academic requirements for admission to the Bar in your Country?」
どうやら、「日本人はYes」とのこと。その理由は、LL.B.(法学士)であれば、日本でまだ司法試験を受けることができるから、らしいです。

オンライン出願を終えた後、物理的にバー委員会に送付しなければいけない書類がいくつかあります。
今日あれこれ走り回ったのは、それらをかき集めて、私からバー委員会に送らなければいけないものは全て送ってしまうため、でした。
私の場合、①オンライン出願で、かつ②既にeligibilityの確認を終えていましたので(詳細はこちら)、送付すべき書類は
1)バー委員会からのEligibilityレターのコピー
2)ハンドライティングの標本(公証要)
3)LL.M.最終成績証明書(大学から直送要)

の3つになります。

まず、1)Eligibilityレターのコピーの準備
既にバー委員会からEligibilityレターを得ていたので、2階の図書館に行ってコピーをとりました。

次に、2)ハンドライティングの標本(公証要)の準備
こちらのフォームを、公証人の前で(一生懸命)書くだけです。OFPのサラが公証人資格を持っていますので、15階のOFPに行って、サラの前で手書きをし、それを彼女が公証して終了。
なぜか今日、サラはイスではなく、大きなボールに座って仕事をしていました。「背中にいいからよ~♪」だからだとか。
ちなみに当地では、公証人資格が必要な理由に、推薦人を4人添えて申請した後、City Hallで「I swear・・・」とすれば、州認定の公証人になれるらしいです。
なお、オンライン出願で無い場合、アプリケーションの5ページ目も公証して、バー委員会に送付する必要があるようです。

そして、3)LL.M.最終成績証明書の直送手配
これは、4階のレジスターオフィスに行って、黄色い申請用紙に書くだけ。機械的で非常に宜しいです。これでLL.M.卒業後に、最終成績証明書が、大学からバー委員会に直送されるはずです。

2階(図書館)→15階(OFP)→4階(レジスター・オフィス)と回り、最後に大学地下にある郵便局へ。いよいよ発送です。
この時、確か4時30分過ぎでした。あちこちにバー委員会の住所を書かなければならなかったため時間を取っていると、受付のおばちゃんに「後2分で私帰りたいの。早くして」と急かされました。
あと2分っすか???そうはいっても、こっちは人生をかけた出願をしています。会心の笑顔で反撃しましたが、残念ながら全く通じず、大慌てで書きました。
もっとも、お客は私しかいなかったし、折りしも金曜日の夕方だし、おばちゃんが急かす気持ちもよく分かるんだけど・・・(;^_^A

以上、そんなこんなありましたが、何とか今週中に、1)Eligibilityレターのコピーと2)サラ公証済みハンドライティング標本の2つを、受領確認葉書付きで、Certified Mailでバー委員会に発送できました。これで一段落です。やれやれε=(・o・*) フゥ

2008年4月11日 (金)

家賃の不払通知とその後のフォロー

数日前、マンションの管理会社から、家賃の不払通知(=契約違反14日通知)を受けました。契約違反が10日以内に治癒されなければ、立ち退きのトリガーになる、などと書いてあります。

あり得ない話です。なぜなら私は、「請求書受領→即決済」を最大のモットーとしているためです。この種のトラブルがイヤだから。

マンションの事務所にいる女性とは顔なじみなので、emailで来た領収書を持参して相談に行ったところ、
「ごめんなさい。そのemailでの領収書は当てにならないの(→WEB経由にてe-checkを使って支払をすると、とりあえず手続は取ったという確証として、システムが自動的に領収書をemailで発信してしまうから、お金が実際に届いた確証にはならない、ということらしい)。というわけで、支払の確証として、銀行の取引履歴をプリントアウトして、家賃としてdebitされた部分(引き落とされた部分)を蛍光ペンか何かでハイライトして持ってきてくれますか?」
と言われました。やれやれです。

この時、ミラー先生の顔がよぎりました。別に、ミラー先生は何も悪くありません。ちょうどこのあたりのこと(checkの銀行間決済)を、ミラー先生のUCCでやったばかりだったためです。もし、銀行が誤って別の口座に振り込んでしまった場合、この場合の私の請求権はこれこれで、銀行の責任はあれあれで・・・などと、一瞬考えました。一瞬で止めましたが。

とりあえず、言われた通りに、ハイライトした銀行取引履歴を持参。彼女がそれを管理会社のメインオフィスに送付した所、今日、その管理会社の担当者から手紙が来ました。

「先日の14日通知は、コンピューターのエラーによるもの、と判明。貴方の不払記録は、全て削除されたので安心願う。貴方の記録のため、このレターは保管願いたし」

間違いは誰にでもあること。対応に文句はありませんが、
一言くらい詫びのセリフが欲しいんですけど。まったく。

少し気持ちが落ち着いたので、
勉強を、自分に勉めて強いることにいたします。

2008年4月10日 (木)

バーブリの配本(第一回)

Photo本日、ロースクールのバーブリテーブル前で、バーブリ第一回の配本がありました。本日は、ミニおよびビッグと呼ばれるテキスト(「セット」)の配布のみ。お目当ての問題集(「キット」)の配布は5月になるとの由。

より収穫だったのは、バーブリ講義の予定表をゲットできたことです(興味ある方はこちら:「schedule_2008.PDF」をダウンロード )。
これがあれば、自分なりのスケジュールを予め組むことができます。

私の場合、会場はボストン大学時間は9:00-13:00ビデオ講座です。とすると、バーブリは5月19日(月)に始まることになります。卒業式が5月18日(日)ですから、卒業した翌日にバーブリに入学する、ということになりますね。やれやれです。
この時期、両親がボストンに滞在しているため、しっかりアテンドしたいのですが、5月19日(月)午前中だけは抜けざるを得ません。
父ちゃん母ちゃん、申し訳ないm(_ _)m。

なお、ビデオ講座予定表には、「ボストン大学会場の開始は、5月19日」とのみ左肩に書いてあるだけで、5月20日以降のカリキュラムしか書かれていません。
そこでバーブリの人に訊いたところ、「ボストン大学会場の参加者は、第一週についてだけは、予定を一日前倒しで読んでくれ」と言っていました。よって、Class 1が5月19日(月)に始まり、Class 2が5月20日(火)、Class 3が5月21日(水)となり、1日づつシフトした分、5月22日(木)は休み。そして5月23日(金)は私の誕生日。第二週以降はそのまま、ということになります。

少なくとも私にとって、おそらくこの試験が、これまでの人生で一番分が悪い試験になるでしょう。あえて偏差値で喩えるなら、最初からマイナス20のハンデを負っているような感じでしょうか。
さて、何処をどう攻めたものかな ;;;;(;・・)ゞ

2008年4月 9日 (水)

予防接種と家さがし

今頃、09のLLMの方は、渡米準備を鋭意進められていることと思います。そこで、昨年度の経験ベースですが、渡米に際して、役に立ちそうなことを簡単に書いておきます。会社派遣の方は、海外赴任に準じて渡米準備を進めていけば足りるはずですが、BU個別の事情も無いわけではありません。その辺りをフォーカスすることにしたいと思います。

1)予防接種について
大学から、Certificate of Immunizationなるフォームが送られてくるはずです。病院で予防接種を受け、そのフォームを埋めてもらいます。過去、どの予防接種を受けたのかよく分からなければ、母子健康手帳を持って病院に行くといいでしょう。特にHepatitis B(B型肝炎)などは3回打つ必要があり、それぞれ所定の間隔を空けないといけないため、計画的に接種することをお勧めします。私の場合、中国ベンチャーへの投資を渡米直前まで担当していたため、予防接種のことをすっかり忘れており、慌てて(留学のための予防接種に手慣れていると評判の)霞ヶ関ビル診療所に駆け込み、6月頭から接種を始めました。結構な数の注射を短期間で打ったため、左腕が腫れました。また、予防接種を受けた日はお酒が飲めないため、数多い送迎会の日を微妙にずらしながら接種を受ける、という苦労を味わいました。なお、全ての接種を終わらせる必要は必ずしもありません(終わるに越したことは無いですが)。私も、B型肝炎の3回目つい先日打ち、やっと全てを終えたばかりです。

サマーの初日(かその数日内)に、大学の保健所(CELOPの目の前)に、記入済みのCertificate of Immunizationを提出する機会があるはずです。その際に、コピーは取っておくようにするといいでしょう。とある同級生は、「こんなもの役に立たん」とばかりに、受付の担当者に、持参した記入済みフォームを目の前でビリビリに引き裂かれました・・・(;^_^A。私は、このビリビリを目の当たりにしたお陰で、何かを提出する前には、必ずPDFを取っておく、というクセを習得することができました。

2)家さがしについて
今年の日本人LLMは(大学近辺の)アパート・マンションか、院生用独身寮(通称「580」。理由は、Commonwealth Ave 580にあるため)に住んでいます。相場は、部屋の広さと立地により大きく異なりますが、ボストンですからやっぱり総じて高です。私の住んでいるマンションは、1Bed、かつロースクールから自転車で7分の立地、スーパー隣で、1500ドル/月です。

アパート・マンションの探し方ですが、日系の不動産屋(ボストンアパマン、ボストンエイブル)、あるいは当地の不動産屋経由で探すことが多いようです。その中でも、日系の不動産屋経由で探した、というケースが比較的多いように感じます。私は両方行きましたが、最終的には、当地の不動産屋さんに、「これは10年に1度のディールだぜ」と薦められたマンションに決めました(担当者がすごく親切だったこと、なぜか1ヶ月分タダにしてくれたこと、も要因です)。なお、日系の不動産屋さんは確かに日本語が通じるので安心できますが、それだけで、かゆい所に手が届く、という所までのサービスを期待することまでは難しいかもしれません(もちろん、親切な不動産屋さんも多いとは思います)。文才溢れる同期某氏は次のように言っていました。「(彼らを)英語が通じる日本人と思わないほうがいい。日本語が通じるアメリカ人だと思うべし」。

引越の流れについてですが、まずサマーの間だけは大学の寮に入り、その間にアパート探しをして、サマーと新学期の間の(10日程度の)休みを活用してアパートに移る、とした同級生が最も多かったです。私もそうでした。もちろん、大学の寮を経由せず、直接アパートに入った同級生も複数名います。このあたりは人それぞれです。

ちなみに、サマーのために大学の寮に入る際には、抱き合わせ販売の如く「ミールプラン(食事)」の購入を義務付けられます。確か、週あたりの食事回数が多い順に、「19+」「14+」「10+」の3種類じゃなかったかな・・・。日本に居た時、「学食としては美味しいと評判」と聞きましたが、まあ、ウソではないと思います。学食としては頑張っていると思いますが、(カフェテリア形式で色々選べるとはいえ)メニューが一定なのでとたんに飽きがきます。個人的には、「10+」で十分でした。最初、私は「14+」で申し込んでいましたが、後で「10+」に変えてもらいました。

アパート探しの際、①ケータイ(不動産屋さんとの連絡のため)と、②銀行口座(手付金の支払のため)、の2つは予め必要、と思った方が良いようです。

①ケータイは、パスポートを持って(日本と同じ要領で)街中のあちこちにある代理店に行けば、すぐに手に入ります。外国人は、デポジットを支払うことを求められることが多いでしょう。ケータイのキャリアとしては、Verizon、Cingular、T-mobileあたりがあります。どれを選ぶかは好みの問題になりますが、アメリカ駐在歴の長い友人は、イメージとして、Verizonはドコモ、Cingularはソフトバンク、T-mobileはAUだと言っていました。なるほど。

②銀行口座は、パスポートを持って銀行に行けば大概すぐに開けると思いますが、ロースクールからGSU(大学生協)に向かう途中にある大学内のバンカメ(Bank of America)で開くのが、おそらく一番手っ取り早いでしょう(留学生に慣れていますし)。私も、バンカメで口座を開き、日本で作ったTCを自分宛にサインして、何千ドルかを入金しました。ちなみに、このバンカメで、私は、洗濯機に使う25セント玉(クオーター)をよく両替しています。

当地には当地の不動産慣習があります。最も代表的なのは、基本的に1年契約である、ということでしょうか。どうも中途解約といった概念は余り無いらしく、
①契約を解約したい場合は、まず不動産屋・大家に連絡。
②彼らが次の賃借人を探す最善の努力を行うものの、
③賃料支払リスクは賃借人が負う、
ということらしいです。無償による中途解約条項をネゴされてもよいと思いますが、成功する確率は低いと思われます。もっとも、私が今住んでいるマンションは、今年の1月に「契約を更新しますか。あるいは、契約を更新しないのなら、何月に退去する予定ですか」という趣旨のアンケート用紙が配られました。ボストン大学の学生が多く住んでいるからかな、と推察しています。

ボストンは恵まれた街ですので、基本的に、大概のことは何とでもなります。なお、負荷上、個別のお問い合わせにはとても応じきれないと思いますので、予めご了承くださいm(_ _)m。

ボストン・ローの偏差値

ココログでは、ブログの管理画面で、「検索ワード」を見ることが出来ます。どのような検索ワードでサーチした方が、このブログを訪問されたのか、が分かるということになります。

その中で、私の興味をとりわけ引いたのは
1)「ボストン大学」「偏差値
2)「ロースクール」「挫折
この2つの組み合わせです。

偏差値世代としては、我がロースクールの偏差値がいくつかというところには、ちょっと興味があります。もちろん、偏差値は確率統計的な処理に過ぎず、また依存しすぎることの弊害も多々指摘されています。それらは十二分に承知していますが、うーんとエイヤでも曖昧でもいいから、仮に数値化したらどうなるんだろう・・・。暇があったら、トライしてもいいかな、と思います。

なお、ボストン・ローの偏差値が仮にいくつであろうとも、私の場合、常に挫折と隣り合わせですヾ(--;)

2008年4月 8日 (火)

フォーム8843の提出

本日、フォーム8843(Form 8843。説明詳細はこちら)を記入し、郵送でIRSに送付してきました。大学から、「ちゃんと出してね」と言われたためです(アメリカにいると、出さなくても大丈夫な気がしてしまうのが怖い・・・ちなみに大学の案内はこちら)。
申請すれば、租税上、Fビザで過ごした日々については、アメリカにいなかったことにしてくれる、という仕組みと理解しています。

このフォームでは、過去3年それぞれについて、アメリカ滞在日数を記入するよう求められます。ぐむぅ・・・出張でアメリカに来ることが比較的あったため、これを数えるのがなかなかしんどいです。パスポートを見ても、入国日は分かりますが、出国日が分かりません。海外出張起案を見れば分かるのでしょうが、いちいちそんなことしていられないし・・・。仕方ないので、ベスト・エスティメートで(=適当に)出すことにしました。

今週水曜日は、バーブリの本年度バー教材の配布日です(Early Distribution。大学別配布日一覧はこちら)。期末試験も徐々に着実に近づいてきます。これから、どんよりとした日々が続きそうです。

2008年4月 7日 (月)

独断と偏見による日本語文献のレビュー

去年のゴールデンウイーク、私は、横浜・新宿・渋谷・池袋の本屋を回って、あれこれ日本語文献を買いあさっていました。アメリカのロースクールでの学習で、日本語文献を使うことについては賛否両論と思いますが、実際に、皆が使っていることは120%確かです。

日本語文献否定論の根拠は、「英語で考えるべきだ。日本語に頼っていては、英語が上手くならんぜよ」という、「英語からの逃避防止」に求められることが多いでしょう。
日本語文献肯定論の根拠は、「英語英語というが、ロースクールにまで留学したのに、中身を理解できなかったら何にもならんだろう」という、「理解こそが第一」に求められる傾向があるように感じます。

私は、日本語文献を、積極的かつ戦略的に使っています。言い訳がましいですが、戦略的、というところがポイントです。言語の壁は高いです。(少なくとも私には)チョモランマの如くです。この壁を登ることを諦めるつもりは毛頭ありませんが、長い時間を要することだけは確かです。限られた時間で一定の理解を得るためには、何と言われようが、あらゆる手段を尽くすべきでしょう。それに、日本語文献で節約できた時間で、英語のための勉強をすればいいだけの話でもあります。他にも説得的な理由は多数ありますが、ここでは省略します。

以上前フリが終わったところで、私の手元にあるアメリカ法関連の日本語文献について、簡単に振り返ってみます。日本語文献は、日本に居る時の方が手に入りやすいです。日本に居る時にゲットされた方が、何かとお得と思います。

1)「英米法辞典」(東京大学出版会。田中英夫編)
全授業における必須アイテム。特に電子版を重宝しています。ただし電子版は、当地の英語Windowsでは使うことは出来ません
(文字化けします。DVD版英辞郎、および、信長の野望・天下創生でも同じく文字化けします)。

2)アメリカ法ベーシックス(弘文堂)
アメリカ契約法」:契約法(ファーンズワース先生)の授業で大いに助かりました。実際に、試験に持ち込んで、アウトラインの代わりに使っていました。樋口先生に感謝です。
アメリカ証券取引法」:会社法(ウオーカー先生)の授業で証取関係のテーマが出たときに、リファーしていました。ホワイトヘッド先生の証券取引法では余り役立たない(授業が深すぎるから)との声も聞きます。
アメリカ代理法」:会社法(ウオーカー先生)の授業は、「代理」から入ります。その時に多用していました。
アメリカ民事手続法」:アメリカ法入門(ビアマン先生)で、管轄について扱った時に、よくリファーしていました。手続法を履修する人は、持っておくべきなのでしょうね。
アメリカ独占禁止法」:独禁法(ヒルトン先生)でのマストアイテム。

3)ナットシェル和訳シリーズ(木鐸社)
「アメリカ統一商法典」「アメリカ会社法」「アメリカ知的財産法」の3冊を持っていますが、期待ほどではなかったです。「アメリカ会社法」は、会社法(ウオーカー先生)の授業でそこそこ使いましたが、残り2つは全く使っていません。

4)「入門 アメリカ法制度と訴訟実務」(トニ・M・ファイン著。牧野和夫監訳。LexisNexis)
アメリカ法入門書の決定版と思います。陪審裁判および懲罰的損害賠償の長所・欠点については、サマースクールでほぼそのままパクりました。判例サイテーションや法源に関しても言及されている点が素晴らしいです。また、さんざん英文契約の翻訳をやった(やらされた)我が身としては、5ページ目から8ページ目まで、涙無しでは読めませんでした。ううっ。

5)「アメリカ憲法入門」(有斐閣。松井茂記著)
サマー、およびアメリカ法入門(ビアマン先生)でよく使いました。

6)「英米判例百選」(別冊ジュリスト。有斐閣)
アメリカ法入門(ビアマン先生)で扱う判例が、幾つかそのまま載っています。百選だけ読んで、授業に臨んだというLLMが(私も含めて)複数名・・・

7)「UCCコンメンタリーズ」一巻・二巻(LexisNexis。田島裕著)
UCC(ミラー先生)の授業で辞書的に使っています。条文の全てを網羅できているわけではないのが惜しい。第三巻(UCC第九編)はこれから刊行予定。第三巻があったらなぁ、と何回思ったことか。

8)「改正米国動産担保法」(商事法務研究会。国生一彦著)
UCC第9編(動産担保取引)をカバー。UCC(ミラー先生)の授業で辞書的に使っています。私は、後ろの索引でUCCの条文を引いて、その条文の説明の箇所を読む、という使い方をしています。

9)「UCCの基礎知識」(自由国民社。尾崎哲夫著)
買って損した・・・。

10)「新・アメリカ商事判例研究」(商事法務)
アメリカの会社法・証券取引法に関する重要判例を抽出して、判旨・ポイントを解説した本。あまりに考えずに買いあさったため、この本の存在に気がついたのは、会社法(ウオーカー先生)の試験が終わった翌日。会社法の授業で扱った判例が相当数載っていたため、この本を開いた時は真っ青になりました。この本の存在にもっと前から気づいておれば、会社法の授業がもっと楽にすごせたのに。後悔です。

11)「アメリカ著作権法入門」(信山社。白鳥綱重著)
知的財産法(ボーン先生)の授業で、日本人全員がお世話になりまくりの本です。判例の評釈も簡潔で、よい本と思います。

12)「英和対訳 アメリカ特許法とその手続」(雄松堂出版。ドナルド・チザム著。竹中俊子訳)
来年の特許法対策として買った本。私が持つ本の中では間違いなく最高額(26,000円)。授業に役に立つかどうかはこれから。授業で役立たずとも、読んでおきたい本と思っています。辛そうだけど。

13)「判例で読む米国特許法」(商事法務研究会。木村耕太郎著)
判例概要が詳細にまとめられており、よい本と思います。特に、知的財産法(ボーン先生)の特許法パートで出てきた最初の判例(Diamond v. Chakrabarty)が、非常に詳細に解説されていたのには感動しました。

全部足したらいくらになるんだろう・・・それは考えないことにします(;^_^A

2008年4月 4日 (金)

Commercial Codeの授業(1)

同級生T氏と一緒に昼食を取っている時の会話(@GSU)。

T氏:「つらいですよねー」
自分:「まったく・・・」
T氏:「どうします・・・」
自分:「・・・って、どうしましょ」
T氏:「ミラー先生って優しいって聞いていたのに」
自分:「確かに、そこは間違っていないですよ。ソクラテスメソッドでもパネル形式でもなく、レクチャー形式ですし」
T氏:「しかし、ああも早口で、こうもズガンズガン進まれるとどうにもこうにも。2時間かけて予習した所が15分で過ぎ去っていくんですから」
自分:「まあ、UCC全部やろうと思ったら仕方ないんでしょうね」
T氏:「で、来週もまたmake up(補講)あるんですよね・・・」
自分:「さて、試験対策どうしたもんでしょう」
二人:「はぁ・・・」

老いてなおますます盛んなミラー先生。最初はゆっくりとした授業だったのですが、最近は壊れたダンプカーのように、UCCの世界を突っ走りまくっています。先週は補講2回、今週も補講が1回ありました。フラフラです。「来週も補講やるぞー!enthusiasticだぜ」とおっしゃっています。モウロウとした意識の中、この時だけはなぜか、「enthusiastic」という単語をクリアに聞き取ることができました。

授業の内容は、動産担保取引(UCC第9編)、流通証券(UCC第3編)、信用状(UCC第5編)、銀行間決済(UCC第4編、4A編)、売買(UCC第2編)といったところです。現在は、流通証券・銀行間決済を主に扱っており、check(小切手)のdishonor(不渡り)などをやっていますので、まるで「銀行検定」みたいな感じになっています。それはそれで勉強になるのですが、メーカー勤めの上記二人にはさぞや辛いことでしょう。ホワイトヘッド先生の証券取引法を履修しているLLM生(の多く)が気持ちよく悶絶しているのは良く聞く話ですが、(現在の)UCCもおそらく中々のものではなかろうかと思います。

今日、08LLM生全員+ジョン・ジェシカ・サラで、記念撮影をしました。もし、単位を落として卒業できない、なんて事態になった場合、この写真はどうなるのでしょうか?

なお、このブログはこれまで「(自称)BU日本人08LLM公認ブログ」というステータスでしたが、ジェシカとサラがこのブログを見て面白がってくれたことにより、「OFP(=LLM事務局)認知済みブログ」にひっそりと昇格です。

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