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2008年5月 3日 (土)

Commercial Codeの試験終了

Commercial Codeの期末試験が終わりました。

試験時間は合計2時間(LLMには1時間の延長あり)。マルティプル100問で1時間(LLMは+30分)、大問エッセイ1題で1時間(LLMは+30分)の2部構成。契約法の試験もこの構成だったと聞きますので、ミラー先生はこの構成が好きみたいですね。
なお、クローズドブックです(エッセイの際、コードだけ使用可)。

マルティプル100問には、やたら長く複雑な問題と、中程度の問題、非常に簡単な1行サービス問題とが混在していました。ミラー先生も「マルティプルとにかく前に進め」と言っていましたが、それは正解だと思います。90問くらいは読んで一応回答しましたが、残り10問は当てカンでマークしました。情けなし・・・^^;)。マルティプルでは、テキスト記載のルール、テキストの判例をモデルとした事例問題が相当数見られたような気がします。大雑把な体感ベースですが、UCC第9章(動産担保)から50%、UCC第3章・第4章(流通証券・銀行送金)から30%、第2章(売買)から20%、という割合でした。

エッセイは、UCC第9章(動産担保)からの出題。記憶を掘り起こすと、問題は大要以下です。

XYZ社というデラウエア法人あり。テレビメーカー。CEOはニューヨークに駐在。工場はペンシルバニアとニュージャージーにあり。

銀行Aから10M借りている。銀行Aは07年11月15日付で、「all personal property」でfiling statementを提出。ファイル場所はデラウエア州のみ。

銀行Bから5M借りている。銀行Bが08年1月10日付で、「present and all after-aquired」でfiling statementを提出。ファイル場所は、ニューヨーク、ペンシルバニア、ニュージャージー

その後、以下が生じた。
1)XYZ社(ペンシルバニア工場)は、新たな設備を買い入れた。この設備は、可動式のものと、不可動式(工場ボルト据付型)のものとがある。
2)0.5Mドルで、ABC社株を買った。そのため、銀行Cから1Mドルを借り入れることとなった。

証券会社P社にあるXYZ社アカウントには、今回購入したABC社株と、以前XYZ社が買い入れたCBA社株が保管されている。まず、XYZ社・P社・銀行Cとで担保契約を締結。ABC社株について、銀行Cが担保権を有すること、P社が銀行Cに代わって保することを約定した。その後、P社とXYZ社で別個に担保契約を締結。P社が、P社にあるXYZアカウントに対して担保権を有することを約した。

その後XYZ社は、25000ドルの小切手を、銀行Aの自社口座に入金。そして4月10日に破産申請を実施。破産申請の事実を知り、銀行Aは、当該25000ドルの入金を、10Mの借金と相殺した。

問題:以上の事実から分かる、XYZ社の資産の権利関係について論じなさい

本問題で登場する債権者は5名(銀行A、銀行B、銀行C、証券会社P、破産管財人)。他方、主要なXYZ社資産は、①新設備(可動式と不可動式)、②ABC社株、③CBA社株、④口座入金25000ドル、⑤その他の5つ。おそらく、どの資産について誰が権利を持つ、と優先順位付けしていくことになるはずです。そのためには、いつ誰がどの資産に対して担保権の対抗要件(Perfection)を備え、誰が優越する(Priorityを持つ)のか、を延々と論じていけばよいはずです。

担保権の成立(Attachment)について論じることは可と思いますが、本問では破産管財人が登場します。UCC上、破産管財人のlienは、対抗要件を備えない担保権(unperfectedな担保権。Attachmentだけの担保権)に優越しますから、「それゆえ、担保権の成立(Attachment)については論じる実益は無い。対抗要件を備えない担保対象物については破産管財人が全部持っていくんだから、以降では、XYZ社の資産①~⑤に関する、担保権の対抗要件(perfection)と優先順位(priority)に絞って論じる」と言い切って、逃げました。そうでもしないと、とても整理し切れなかったからです。

とりあえず疲れました。
そして、最も危険なAntitrustへと続きます。
次回登板まで中3日・・・ C= (-。- )

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