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2008年5月

2008年5月30日 (金)

ニューヨーク?アルバニー?

何とかめでたく卒業できました。卒業式の際に来訪した両親をボストンに迎え、フェンウエイパークで一緒に松坂を見ることができました。1ヶ月半かけて取り組んだ会社への論文もようやく大詰めです。

そんなわけで5月は嵐のように過ぎ去っていきました。思い残すことはありません。これからはバーの勉強をするのみ・・・と、今日はいくぶん清清しい気分でいたのですが、そんな私を悩ますある問題が。

先ほどバー委員会から、「試験をどの都市で受けたいか?とのメールが来ました。私はパソコン(PC)受験ですので、呈示された選択肢は以下の5つです。

1)ニューヨーク
2)アルバニー
3)サラトガ
4)バッファロー
5)ウエストチェスター
6)PCを止めて手書きに変更

さあ何処がいいんだろう?

サラトガの戦い」で有名なサラトガ。ニューヨーク第二の都市バッファロー。ウエストチェスターはよく知らないのですが、よさそうな土地柄です。しかし今回は、3)から5)は選択肢から除外。また、タイピング速度にだけは自信があるため、6)も無しです。

普通であれば1)ニューヨークでしょう。試験後にガンガン買い物もできます(お金があれば)。すごく混みそうですが、何かと便利です。

ただ、ニューヨーク州外の受験生は2)アルバニーでの受験になる、との情報を得ていたため、去年秋にアルバニーのホテルを抑えてあります。もしこのホテルが会場となれば、バーを極めて優位な状態で受けることが出来ます。部屋に戻って、昼休みにシャワーを浴びつつ、復習することが可能になるでしょう。これは難しい判断です。

結局、2)アルバニーにしました。昔からビンゴゲームには強かったので、ここは一つ我が運に賭けてみます。アルバニーのどの会場になるかは、これから決まります。どうか、試験会場がマリオットホテルでありますように・・・m(_ _)m

2008年5月19日 (月)

08ボストン・ローの卒業式

Photo_3

とりあえず卒業できました。よかったよかった\(^▽^)/

さて成績ですが、
ヒルトン先生はもう仏様です。おかげで会社に格好がつきました。LLMみなが深く感謝しています。ありがとうございますm(_ _)m
ミラー先生の「LLMには評価甘い」伝説は完全に消え、普通の評価になったような気がします。
ボーン先生は答案をちゃんと見ています。このブログで一番取り上げさせて頂いたので期待をしていたのですが、そんなことをボーン先生が知る由もありません。

さてこれからバーがんばるぞ
・・・の前に、会社の職位論文を仕上げないと^^;)
この論文、ホワイトヘッド先生なみ厳しいことだけは確かです。

2008年5月12日 (月)

親子の結託による卒業偽装疑惑

卒業式出席のため、両親がボストンに来訪します。
そんな我が父からメールがきました。

「ブログが5月7日(水)で止まっていて、Intellectual Propertyの試験はどうだったのだろうかとちょっと気にしています。
今回の旅行は、卒業式への出席をきっかけにしていますし、会社の方にはそう言ってありますのでたとえ若干の単位不足があったとしても卒業」を装うことにしましょう\(^▽^)/ 

大胆すぎるアイデアありがとうございます。
実は、言い出せなかったんですけど、とても単位がもらえるような出来ではなくcrying・・・ということは多分無いと思います。そこそこ書きましたので、単位は大丈夫でしょうcoldsweats01。ボーン先生優しいし。

さてIntellectual Propertyですが、試験時間は4時間(LLMは+1時間)。パート1は小エッセイ4問。パート2は大エッセイ3問。著作権法・商標法・特許法から満遍なく出題。一科目の試験を5時間連続で受けたのは人生で初めてかもしれません。それでも時間が足らず、疲れました。量も多かったので、内容も忘れてしまいました。そのため、今回は、概要の紹介はナシ、とさせて頂いています。

というわけで、試験後の翌日(5月9日)は、討ち死にしていました(寝てばかり)。相当ダメージがあったようです。
もうちょっと寝ていたかったのですが、その翌日(5月10日)から、部屋の大掃除、(納豆の)買い出し、そして会社への留学月報、および業務報告書修正稿(論文)の作成をしています。
出来るだけ早くバーの準備に入りたい所ですが、これが予想以上に大苦戦しています。5月12日からのPMBR講習には予習して臨むつもりだったのですが、ぶっつけ本番ということになりそうです。

まあ、現場勝負はいつものことなので、よしとしましょう(;^_^A
それくらいはハンデじゃーっ(←無意味に強気。そして散るのか)

2008年5月 7日 (水)

Antitrustの試験終了

Antitrustの試験が終了しました。最も危惧された試験ですが、単位は何とかもらえたのではないかと思います(一応答案書いたし)。評価は・・・ミラー先生のあのCommercial Codeの7割くらいの手ごたえしかなかったので、それで推して知るべしかな、と思いますε=(・ρ・*)

試験時間は3時間(LLMは+1時間)。マルティプル10問エッセイ2問オープンブック(何でもかんでも持ち込み可)。だいたいこんな問題でした。

まずマルティプルですが、経済学(の初歩?)および独禁法から、基礎知識を問う形で10題出題。覚えている限りですが、

第一問:Elasticity of Demand(需要の弾力性)とは何か。選べ。
第二問:Cross Elasticity of Demand(需要の交差弾力性)とは何か。選べ。

いきなり経済学です。持参した「マンキュー経済学」(4000円)が役立ちました。しかし経済学の質問はこれだけ。マルティプル1点を、2000円+送料で買った計算になります。高いのか安いのか・・・(;^_^A。残りの8問は独禁法がらみで、「Antitrust Injury(反トラスト法上の損害)の立証要件は?」「Technological Tyingはどのような場合に独禁法違反となるか?」などが出題されていました。

エッセイですが、まず第一問目。

〔事実〕
NEP社という電力会社があり、W市に電力を供給している。W市がNEPに対して、他社からも電力を購入したいので送電線を使わせてほしいと要請した所、NEP社はこれを拒否。理由は、①当該送電線は基幹線であり、既に送電キャパが一杯一杯であること、②送電線のメンテ料を十分に払ってくれない恐れがある、というもの。(送電線以外の)他の送電手段は、コスト的に現実的でない。また、NEP社は、その基幹線を使って他都市にも電力を供給している。

〔問1〕
競合PP社が、シャーマン法2条違反でNEP社を訴えた。①原告の主張およびそれを支える判例ルール、②被告の反論およびそれを支える判例ルール、③裁判所のあるべき判断、について論じなさい。

〔問2〕
競合PP社は、訴状の中で、Tying(抱き合わせ)を主張している。①原告の主張およびそれを支える判例ルール、②被告の反論およびそれを支える判例ルール、③裁判所のあるべき判断、について論じなさい。

〔問3〕
問1の③と問2の③で、結論が異なる、ということはpossibleなのか。もし異なるとしたら、独禁法の基礎理念と矛盾しないか。裁判所がその異なる結論を調整するとして、根拠となる考え方はどのようなものか。

ボーッとさせられながら、それっぽいことを、とりあえず書いたような気がします。この事実関係だけを見ていると、ADSLサービスの実施に当たり、ソフトバンクがNTTに対して(安価で)電話線かせ、と圧力をかけたことが思い出されました。

問2ですが、Tying(抱き合わせ)を主張する際は、Tying Products(抱き合わせる製品)とTied Products(抱き合わせられる製品)を観念する必要があります。というわけで、問2①(原告の主張は?)では、Tying Productsは送電線レンタル、Tied Productsは電力、と区分けして、原告(PP社)の主張を組み立てました。で、②(被告の反論は?)はもうよく分かんなくなったので、被告(NEP社)の反論はその裏返しにしました。消費者から見れば、送電線使用料と電力使用料を分けて払っているわけでも、分けて払いたいわけでもないため、両Productsは事実上一体で不可分であり、tyingの主張など成り立たないというものです。苦し紛れ割にまあまあの主張かも・・・

これだけで既にお腹は一杯になったのですが、エッセイもう一問あります。問1と問2の間に関連性は無いので、事実上、エッセイがもう2題、と言えます。

〔問1〕
McDrugsという、ビタミン剤でメジャーな卸売商がいる。値下げ販売をする小売商には卸さないことがある、というポリシーを持っている。小売商A社は、25%の値下げをして販売していた。結果、McDrugs社はA社との(供給)契約を打ち切った。小売商A社が起用した弁護士は、McDrugs社がA社との契約を打ち切ったのは、ビタミン剤を売っている指圧師たちからの圧力を受けてのものだ、と、A社従業員から小耳に挟んだ。さて、A社として、どのようなシャーマン法上の主張が為しえるか。この弁護士に、どのような準備を為すべし、とアドバイスできるか。論じなさい。

〔問2〕
Trans-Missouri判例少数意見が、多数意見であったと仮定したら、現在の独禁法理論は、どのようになっているだろうか。Price-fixingは、どのように論じられるだろうか。また、現在の独禁法理論と変わっているとして、それは我々にとってより見合うものとなっているだろうか。論じなさい。

問2には唖然とさせられました。こんなのありなんですかw(゚o゚)w 。
ただ、この試験が、オープンブックだったのが救いでした。持ち込んだ先生の本に、"The Court decided the central issue, whether the Sharman Act should employ the same decision standard as the common law courts, by one bote"と書いてあるのを偶然見つけたため、それをうんと膨らませて、こんな風に書きました。

Trans-Missouri判決の多数意見によって、Common LawでのRule of Reason(合理の原則)と、独禁法でのRule of Reason(合理の原則)は異なる(異なるべき)、ということが明確となった。
価格カルテルの判断基準として用いられている「Per-Se(当然違法)の原則」は、Common LawでのRule of Reasonと、独禁法でのRule of Reasonは異なるものである、と言うことを大前提として、独禁法のRule of Reasonの中から派生した法理である。
もし、Trans-Missouri判決の少数意見が多数意見となったとしたら、両者は同じであるべし、ということになる。Common LawでのRule of Reasonは、全ての益と損を考えて合理的に決める、というfull-brownな(=完全な)比較衡量論であるから、その中からPer-Seの原則が生まれる余地は(理論的に)無いはずである。
よって、Socony判決は、Per-Se(当然違法)の原則を打ち立てることはできなかっただろう。Socony判決の裁判官は、この制限は合理的だった、という被告側の主張に耳を傾けることになっていただろう。
今日的な影響であるが、価格カルテルでのPer-Seの原則が崩れ、Rule of Reasonで判断することになるから、Per-Seで門前払いが出来ず合理的かどうかいちいち調べないといけないので、訴追当局であるFTC(連邦取引委員会)の負担は重くなるだろう。
それに加え、Per-Seが持っている一般予防効果・・・つまり、社内で「Per-Seだから、カルテルはするな」と法務部門が営業にアナウンスし、結果としてカルテルが抑えられているということ・・・もなくなると思われる。
そのため、製品の価格は高止まりし、消費者は損を蒙ると思われる。我々にとって、見合うものとなっていたとは言えない、と考える。

試験後、Antitrustを受けていた同級生で昼食に行く途中、ジョンに出会いました。「独禁法難しかった」「単位ちょうだい」あけすけに直訴する我々に対し、ジョンは「うーん、今日いい天気だねぇ。このあたりを除いて」と余裕なコメント。さすがは経験豊富な我らのダイレクター。直訴慣れしています。確かにいい天気でしたけど。

ちなみに、昼食からロースクールに戻る途中、試験を作った張本人(ヒルトン先生)がケータイで電話をかけているところを見かけました。お電話中でもあり、また、とても直訴する勇気など無いため、念波だけひっそりと送らせて頂きました。

次は中1日でIntellectual Propertyです。

2008年5月 3日 (土)

Commercial Codeの試験終了

Commercial Codeの期末試験が終わりました。

試験時間は合計2時間(LLMには1時間の延長あり)。マルティプル100問で1時間(LLMは+30分)、大問エッセイ1題で1時間(LLMは+30分)の2部構成。契約法の試験もこの構成だったと聞きますので、ミラー先生はこの構成が好きみたいですね。
なお、クローズドブックです(エッセイの際、コードだけ使用可)。

マルティプル100問には、やたら長く複雑な問題と、中程度の問題、非常に簡単な1行サービス問題とが混在していました。ミラー先生も「マルティプルとにかく前に進め」と言っていましたが、それは正解だと思います。90問くらいは読んで一応回答しましたが、残り10問は当てカンでマークしました。情けなし・・・^^;)。マルティプルでは、テキスト記載のルール、テキストの判例をモデルとした事例問題が相当数見られたような気がします。大雑把な体感ベースですが、UCC第9章(動産担保)から50%、UCC第3章・第4章(流通証券・銀行送金)から30%、第2章(売買)から20%、という割合でした。

エッセイは、UCC第9章(動産担保)からの出題。記憶を掘り起こすと、問題は大要以下です。

XYZ社というデラウエア法人あり。テレビメーカー。CEOはニューヨークに駐在。工場はペンシルバニアとニュージャージーにあり。

銀行Aから10M借りている。銀行Aは07年11月15日付で、「all personal property」でfiling statementを提出。ファイル場所はデラウエア州のみ。

銀行Bから5M借りている。銀行Bが08年1月10日付で、「present and all after-aquired」でfiling statementを提出。ファイル場所は、ニューヨーク、ペンシルバニア、ニュージャージー

その後、以下が生じた。
1)XYZ社(ペンシルバニア工場)は、新たな設備を買い入れた。この設備は、可動式のものと、不可動式(工場ボルト据付型)のものとがある。
2)0.5Mドルで、ABC社株を買った。そのため、銀行Cから1Mドルを借り入れることとなった。

証券会社P社にあるXYZ社アカウントには、今回購入したABC社株と、以前XYZ社が買い入れたCBA社株が保管されている。まず、XYZ社・P社・銀行Cとで担保契約を締結。ABC社株について、銀行Cが担保権を有すること、P社が銀行Cに代わって保することを約定した。その後、P社とXYZ社で別個に担保契約を締結。P社が、P社にあるXYZアカウントに対して担保権を有することを約した。

その後XYZ社は、25000ドルの小切手を、銀行Aの自社口座に入金。そして4月10日に破産申請を実施。破産申請の事実を知り、銀行Aは、当該25000ドルの入金を、10Mの借金と相殺した。

問題:以上の事実から分かる、XYZ社の資産の権利関係について論じなさい

本問題で登場する債権者は5名(銀行A、銀行B、銀行C、証券会社P、破産管財人)。他方、主要なXYZ社資産は、①新設備(可動式と不可動式)、②ABC社株、③CBA社株、④口座入金25000ドル、⑤その他の5つ。おそらく、どの資産について誰が権利を持つ、と優先順位付けしていくことになるはずです。そのためには、いつ誰がどの資産に対して担保権の対抗要件(Perfection)を備え、誰が優越する(Priorityを持つ)のか、を延々と論じていけばよいはずです。

担保権の成立(Attachment)について論じることは可と思いますが、本問では破産管財人が登場します。UCC上、破産管財人のlienは、対抗要件を備えない担保権(unperfectedな担保権。Attachmentだけの担保権)に優越しますから、「それゆえ、担保権の成立(Attachment)については論じる実益は無い。対抗要件を備えない担保対象物については破産管財人が全部持っていくんだから、以降では、XYZ社の資産①~⑤に関する、担保権の対抗要件(perfection)と優先順位(priority)に絞って論じる」と言い切って、逃げました。そうでもしないと、とても整理し切れなかったからです。

とりあえず疲れました。
そして、最も危険なAntitrustへと続きます。
次回登板まで中3日・・・ C= (-。- )

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