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2008年11月 6日 (木)

日米の雇用についてJD学生と語り合う

お題:「日米の雇用について」

今週月曜日、JD1年生のクラスメートであるフェイ氏(以下F氏)と、先日値上げをかました「北京カフェ」でランチをしたときのやりとり。

F:「先週末はどうしてた?」
T:「ボストン・キャリア・フォーラムに行ってたよ。簡単に言えば、日本企業が200社くらいボストンに集まって、学部卒の日本人留学生をリクルートする、というイベントなんだけどね。僕は、人事マネージャーの前の、1次・2次面談での面接官をしてたんだ。金土日の3日間ずうーっと働いたから、疲れたぁ・・・」
F:「だけど、会社に学費も給料も出してもらってるんだろ?で、挙句、マスターの学位までもらえて。そんくらい当たり前じゃっ」
T:「ま、まぁ・・・おっしゃるとおり(;^_^A」
F:「で、どんな基準で学生を見るんだい?」
T:「難しいけど、超大雑把に僕の意見を言えば、基準は2つかな。
1)一つはスキル。これは僕は、潜在的なものでいい思ってる。
2)もう一つは、会社の雰囲気や事業へのシンパシー(共感)
F:「シンパシー?そりゃまた何で?」
T:「だって、日本では、基本的にTerm not specified(期限の定めのない契約)で、60歳まで働くことが、一応は期待されているからね。日本企業にとって、雇用は一種の投資なんだ。シンパシーがないと、長続きしないからね。シンパシーは、会社でチームワークを発揮するためにもある程度必要だし」
F:「ふむう、なるほどね。で、そのシンパシーは、どうやってみるんだい?じゃ、ここでHypoだ。2人の学生がいると仮定する。
1)一人は、メチャ優秀だけどシンパシーはイマイチ
2)もう一人は、優秀さでは劣るが、シンパシーは抜群
さあ、どっち?」
T:「(まったくもって答えづらいことを・・・)うーん、何ともタフな質問だなぁ。どっちかって決められないよ。だから、とりあえず答えは留保。
で、どうやってシンパシーを見るかだけど、はっきりいって、会話を通じて、感じ取る(feelする)しかないんだよなぁ・・・。その分、当社の面接の回数は、多くなっているような気がする。そうやって、会社と学生とで、get to know each otherしていく、ということなんだろうな」
F:「ほう、何回くらい面接するの?」
T:「僕の場合は5回だった。でも、それでも最短だったよ」
F:「そりゃ多いな。俺なんか、前職ではたった2回だったぜ」
T:「そりゃ逆に少なすぎなんじゃないのか?」
F:「そうかもね。ところで、ロースクール生とは面接したのかい?」
T:「何人かとはね」
F:「優秀すぎる人間が来て、今の自分の立場が危うくなるって思わなかったか?
T:「(ドキッ!いや、そんなことは・・・」
F:「自分の前職で、そういうヤツがいたんだ。彼は博士(Ph.D.)を持っていたんだけど、博士って、中々雇われないんだよね。だから、『修士』までの学歴しか開示しないで入社したんだ。で、入社後に、こっそりと『実はオレ、修士じゃなくて博士なんだ』ってささやいてきた」
T:「なるほど。低くする分には問題はないだろうな」
F:「実際、博士未満だと、day-to-day operation(日常業務)に就く。博士になると、開発とか、高度な業務に就く。ただ注意しなければいけないのは、高度な業務って、結局のところ、その会社specificのものになっちゃう、という点なんだ。その会社で長くやっていればいるほど、その博士は、その会社でしか働けなくなる。だけど、開発とかって、不景気になると真っ先に切られるじゃない。生き残りのためには、経営陣はimmediate future(目先の未来)しか見えなくなっちゃうからね。しかも、博士って給料が高いから、ますます切られやすい。そう考えると、学歴/経歴が高すぎる(overqualificationってのも、いいことばかりじゃないかもね」
T:「それはその通りだと思うよ。うちの会社では、製造部門と開発部門で、技術者の人事交流があるよ。これは、長く働けるよう、スキルを広げるようにするための工夫なのかもしれないなぁ」
F:「そういうのは、自分の所でもあったよ。いいことと思う。
で、話は変わるけど、そのボストン・キャリア・フォーラムで、お前の会社は、学生に何か(stuff)あげたの?
T:「うん、社名ロゴ入りボールペンをあげた。1個あげるよ」
F:「おっ、ありがとう。こういうのは助かるよ」
T:「そーかそーか。まだまだたくさんあるぞーもっと欲しい?
F:「いや、すまん・・・もういいやm(_ _)m

送り返すと送料がかかるから」という理由で貰ったこの社名ロゴ入りボールペン、まだ4本ほど持っています。また、同じ理由で貰った社名ロゴ入りクリアファイルは、10枚ほど持っています。
これらは鋭意、これからの勉学に役立てる所存です\(^▽^)/

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