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2008年12月

2008年12月28日 (日)

秋学期とりあえず終了

12月22日(月)で全ての試験が終わり、秋学期がとりあえず終わりました。ざざっと試験期間を振り返ると、こんな感じです。

12月12日:Civil Procedure試験(ファーンズワース御大)

4時間。Open Book。第一問:事例一つ&大問1問(1000語以内)+第二問:事例一つ&小問12問(100語以内/問)という構成。第一問のテーマは、Trial Judgeが被告と利害関係を持っていた場合、原告に中間上訴が認められる(べき)か、というもの。場面は仮想の州で、その州の法令には「中間上訴はTrial Judgeの裁量による」と書かれている。原告はTrial Judgeが利害関係を持っていることを理由に、中間上訴の申立をしたものの、Trial Judgeは裁量でこれを拒否した。さあDiscussしてくれたまえ、というのが問題。日本法で言うと、「裁判官の忌避」に相当するような話でしょうか。「さあDiscuss」という所が、いかにもファーンズワース先生らしいです。

さて、ファーンズワース先生といえば、切っても切れないのが名著「The Legal Analyst」です(amazon.comによる評価でも6カスタマーが5つ星をつけています!)。読もう読もうと思い、ブログで「読みます」とザンゲまでしておきながら、ずーっと読まずじまい・・・。今読まないと一生読まないような気がしたので、試験準備期間のうち丸2日を割いて、一気に読みました。「Ex Post/Ex Ante」「Least Cost Avoider」「Administrative Cost」などの法的基礎理論に加えて、「囚人のジレンマ」、「チキンゲーム」、「スタグハンター」といったゲーム理論、「カスケード(情報連鎖波及効果)」や「後知恵バイアス」などの心理学が次々と登場してきます。何とか一通り読み終わった後は、頭がグラグラしました・・・が、耐え切ったぞ!という充実感があり、何だか頭がよくなったような気がしましたhappy01

どちらかと言えば、Tortsの基礎理論により関係する本と思いますが、Procedureに関することも書かれています(以下がそのリスト)。
Privileges (p.8-9)、Rule 11(p.61-62, p.222-223)、Statute of Limitation(p.64)、Discovery(p.103-)、Judge Voting(p.148-151)、English Rule(p.227)、Rule 68(p.238-)、Contingency Fee(p.240-)、Presumption(p.249-253)、Standard of Proof(p.257-)。
簡単にLegal Analystのサマリを作って試験場に持ち込んだのですが、答案作成の際に使うことはほとんどなかったです。うーん・・・crying

12月16日 International Business Agreement

グレイマン教授によるセミナーのペーパー(論文)締め切り。20枚。テーマは「中国合弁会社設立」。過去の実務経験をベースに、中国の適用法令(憲法、会社法、合弁法、合弁細則)を該当条文を引用して、中国合弁契約について暑苦しく論じたもの。

所要時間はわずか3日。しかもロー・レビューを一つもリファーせず。唯一、学術論文でリファーしたのは、ハーバード・ビジネス・スクールの交渉論のペーパー。いいのかな?まぁ、いいでしょう。

12月22日 Torts試験(Silbargh教授)

4時間。Limited Open Book。第一問:事例一つ&小問5問(合計4500字以内)+第二問:事例一つ&小問12問(1200字以内/問)という構成。一問目は、未成年が無免許運転をしているうちに、改造DVDをよそ見運転していた車と衝突した、というもので、テーマは、製造物責任(misuse, modification)、過失法理(general duty, special relationship, adult activity, licensing statute, causation in fact)、親子間訴訟免責、法域による相違(Contributory Negligence, Comparative Negligence)、危険の引受、Joint & Several Liabilityといったあたり。二問目は、未成年が、ある家の庭にあるトランポリンに忍び込んで遊んでいるうちに怪我したという事例で、テーマはAttractive Nuisance。

Tortsの問題は、細かく分析していくと非常に面白そうです。実際に、今まで、問題分析をブログ上でやってきたのですが、今回はそれができるかどうか微妙です。理由は、2月バーが近くなっており、上向かない実力に焦りを感じながら、勉強を続けざるを得ないためです(そんなわけでブログの更新も滞りがちですが、生きていますのでご心配なく)。時間ができたら、復習を兼ねて、Tortsの問題分析を進めてみようと思います。

上記3科目に加えて、今学期はPropertyをAuditしていました。マジメにやると、1Lの科目って中々きついですね(特にPropertyの判例読みが)。ただ、Property、Torts、Procedureを同時に勉強できたことは、非常によかったと思います。物権・債権・手続を同時に勉強できたわけですから。。。何となくですが、アメリカの私法がイメージできたような気がします。来学期は、通年科目Procedureの続きに加え、Bankruptcy(破産法)とInternational Business Transaction(IBT)を履修しようと思っています。中でもBankruptcyが非常に楽しみです。ミラー先生元気かな?

2008年12月15日 (月)

異国にありてオヤジを想う

今まで気がつかなかったのですが
40000アクセスどうもありがとうございますm(_ _)m

このブログを立ち上げた目的はいくつかあります
留学時代の思い出をつぶさに記録しておく
(で、年を取った時に読み返してクスリと笑う)
ボストン大学ロースクールを紹介する
文章を書くことで自分を客観的に見つめなおす
・・・などなどです
ただ、おそらく最も大きな目的は
私の家族、友人、職場のみなさんに
生存確認を行うことにありました

そのようなこのブログには
たまに私の父が登場します
で、12月14日は私の父の誕生日です

異国にありてもオヤジを想う
何て親孝行な息子なんだろう
・・・ということになりそうですが、
ついさっきまできれいさっぱり忘れていました
実は、父・母・祖母の誕生日が近くなると
妹夫婦リマインドのメールをくれるという
何ともすばらしい体制が出来上がっており
それに乗っかっているだけなんです
というわけで、賞賛に値するのはこちらです

そんなわけでオヤジおめでとう\(^▽^)/
(何回目の誕生日かわすれちゃったけど)

2008年12月12日 (金)

ファーンズワース御大(2)

ファーンズワース御大のコメント
@12月1日の授業のオープニング

「経済の状況はよくない。君たちのキャリアの成功を願わずにはいられないが、雇用環境はよいとはいえない。来年夏のサマージョブを得るのも難しいかもしれない」

「だけど考えて欲しい。君たちは、なぜここにいるのだろうか?大きなローファームで働くためだろうか。それは、よい理由ではないような気がする。よく言われることだが、ローファームの利潤はパートナーによって分配され、アソシエイトはその利潤のためにsqueezeされる(絞りとられる)。それを好きでない、という人間も大勢いる」

「わたしは、君たちに、自分が情熱を持つことができるもののために(passion about something)働いて欲しいと思っている。長い人生、時には、妥協(compromise)も必要かもしれない。だけど、自分が何に情熱が持つことができるのだろうかということを探っていくことが、仕事の満足度(job satisfaction)に結びついていくのだと思う」

「試験が近くなっている。職探しにかかわるだけに、とてもナーバスになっているかもしれない。ロースクールは、乱暴な方法(crude way)で君たちを判断する。ロイヤーとして必要な資質は、試験では図りきれない。話をする能力、人の気持ちを推し量る能力・・・そういったものは、試験の対象とはならない。それは、わたしも、君たちも、そしてみんなが知っていることだ。もし『A』がとれなかったとしたら、落ち込むかもしれないけど、どうかがんばって欲しい」

昨年、同期A氏は、ファーンズワース御大のことを「金八先生のようだ・・・」と評していましたが、私もまったく同感です。

実は、あと4時間ほどで、ファーンズワース御大の「Procedure(連邦民事手続法)」の試験をむかえます。こんな時にブログを書いているなんて、今の私は相当どうかしていますね。

先生、別に「A」でなくていいです。
どうか単位だけはくださいm(_ _)m

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